こちらの記事ではストックオプションについての概要を簡単に説明していきたいと思います。
- ストックオプションってそもそも何?
- 調べても難しくて理解できない・・・
現役税理士のサボテンが具体例を交えてわかりやすく解説していきます!
ストックオプションとは
まずストックオプションとは日本語で
と分けることができます。(会計では新株予約権と言います)
選択権って?
この選択権は
“買う” or “買わない” もしくは、“売る” or “売らない”を選択する権利に限ります。
前者(“買う” or “買わない”)をコールオプション、後者(“売る” or “売らない”)をプットオプションと呼びます(覚えなくてOK!)。
※ストックオプションは、コールオプション(買の選択権)に限られます。
私なりにストックオプションを日本語で説明すると、
「株式をある一定時期に指定された金額で買うことができる権利」となります。
株式を買う理由(メリット)は大きく分けて2つあると思います。
- 配当、優待をもらう(インカムゲイン)
- より高い株価の時に売って利益を得る(キャピタルゲイン)
ストックオプションは、上記のうち②を対象としています。
株式を安く買って高く売ること(キャピタルゲイン)を目的とすることが多いです。
ストックオプションの具体例
ここからは具体的な例で説明していきます。
前提条件
あなたは、サボテン株式会社の従業員又は役員です。
サボテン株式会社の株価は、現在100円。
あなたは、サボテン株式会社より、3年後に新しい株をサボテン株式会社から100円で買うことができる権利をもらいました。(=ストックオプションを付与されました)
将来の株価は予想ができません・・・でも上げる努力をすることはできます!
あなたの頑張り次第で、サボテン株式会社がぐんぐん成長していきます。
さぁ、3年後、どうなったでしょうか???
新株予約権の権利を行使する? or 行使しない?
3年後
3年後がやってきました。2つの未来が想定されます。
未来① サボテン株式会社の株価が200円に!!
3年前にもらったストックオプションは、「サボテン株式会社から新しい株式を100円で買うことができる権利」でしたよね。
ということは、100円で買った株式をすぐに200円で売ることができます。
権利行使をしない手はない!すぐに100円で買って、200円で売ろう!!
未来② サボテン株式会社の株価が50円に・・・
3年前にもらったストックオプションは、「サボテン株式会社から新しい株式を100円で買うことができる権利」でしたよね。
今権利行使をして100円で買うよりは、普通に市場から50円で買った方がお得ですね。
その場合は、“買わない”“選択”をすることが普通ですね。このストックオプションはただの紙切れになります。
今は買わない方が良さそう。仕事もっと頑張ればよかった〜。とほほ…
まとめ
以上が簡単なストックオプションの説明になります。
そもそも中小企業においては株式の売買がされないことから、上場会社に限定された制度という感じが強いですね。
新株予約権は、「権利を行使しない選択」も可能なことから、価値は購入した金額以上にマイナスとなることは通常ありません。
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